さすらいエマノン 鶴田謙二著 梶尾真治原作 徳間書店刊
既刊「おもいでエマノン」と併せ、梶尾真治氏による同名小説のコミカライズ。原作小説は未読。
何度か書店経由で出版社に問い合わせるも、出版社に在庫が無いとの回答を得ている。そろそろ原作版の重版お願いします。
作画は寡作家ともいえる鶴田謙二氏。氏の新刊が出ると内容も確かめずつい買ってしまう。
自分が中学生、高校生の頃に接した漫画による刷り込み的なもののせいだろうか。小林源文然り、バロン吉元然り。
タイムトラベル、タイムリープと呼ばれる系統のお話。プラプラと放浪する感じがフリーダム。柴又のナイスガイとは趣が異なる。
表紙に描かれる女性が主人公のエマノンさん。地球に原始の生命が誕生してからの記憶を持ち続けるという奇特な御仁。
タイムリープとはいえ、高橋克彦氏の書く「緋い記憶」のようなオドロオドロしさはないので安心して読み進めることができる。
ややもすると、昨日の夕食の内容を思い出すのに四苦八苦する自分にとってはそれだけで驚異。
さまざまな記録装置が発達した現代において、個人が何かを記憶し続ける利点はなにかと考えてしまう。
検討課題
・嫌なことはサッさと忘れる
・忘れないよう書き留めることをクセにする
鶴田さんのオネイサン大好きです。
表紙だけでブレイブストーリーを買おうとしたけど踏みとどまりました。
投稿: デモドリ | 2012年4月13日 (金) 14時50分