オレたちバブル入行組 池井戸潤著 文春文庫刊
テレビドラマ化もあって書店で平積みとなっていた人気の本を読んでみる。
自分の知らない業種、業界のなんやかんやを、フィクションとはいえ読書を通じて垣間見る行為は下衆な感じもしなくもない。
それでも、それはそれで自分が何かの秘密を知ってしまったかのような気分になれて面白い。
実際のところ、それやこれやの内実等々がどうなのかは皆目知る由も無いのだが。
決め台詞ともいえる「倍返しだ!」は、思っていたよりずっと控えめな感じで文章のなかに埋もれていた。
もっとこう、重大な対決を呈する場面でババーン!!といった効果音とともに言う台詞かと勝手に思い込んでいた。
文庫本化されている続編も読んでみる。
業種も立場も違うが「バブル世代」にカテゴリーされる自分もいろいろ身につまされ、居たたまれない気持ちになる。
後半、主人公が逆襲とばかりに相手を追い詰める手際の詳細が書かれていないためか、なんとなくゆるく感じてしまう。
完膚無きまで叩きのめすスペクタクルを期待していただけに肩すかしを喰らった気分になる。
検討課題
・決め台詞は死刑!
・決め技は七年殺し
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コメント
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いやいや、久しぶりに出ました「死刑!」「7年殺し!」
「倍返し」十倍返し」なんてこのフレーズからは緩い!(笑)
投稿: こいで | 2013年9月10日 (火) 06時51分