ロスジェネの逆襲 池井戸潤著 文春文庫刊
先日、レロレロと千鳥足で歩いているときに見かけた本を異世界自衛隊ものも読み終わったので読んでみます。
内容は既刊の終わりに「倍返し」を見事に炸裂させたうえで銀行から出向となった証券会社での奮闘のお話し。
企業買収に絡む企業間の暗闘に主人公のもといた銀行も参戦し、収益やら遺恨やらを含みながら展開します。
今回も見事に倍返しを炸裂させ、主人公は出向先から銀行に再び戻り、物語は続いていく感じで収束します。
表紙右下に「半沢直樹3」と書かれており、次刊の「半沢直樹4」は文庫化されていない「銀翼のイカロス」である
ことは容易に想像できます。手軽に読みたいので早く文庫化していただきたいところです。
本文中において主人公は、上に団塊、下にロスジェネ、自分はバブルと話すシーンがあります。
バブルどストライク世代に属する新人類の自分自信に重なる境遇のようなものを感じたりします。
働かず成功体験にすがる団塊世代。指示しても指示通りに動かない氷河期、ゆとり世代の連中。困りものです。
なので自分もバブル世代の本流を貫くために、上からも下からも使えないと陰口を叩かれても素知らぬ顔して
仕事する振りに邁進するのです。リーマン社会なんてのは所詮そんなもんです。流れ流された方が楽ですもの。
愚痴をこぼしたところで何かが解決するわけでもないので臥薪嘗胆、雌伏のときを装い続けておきます。
会社組織に属しながらリーマンの本分たる仕事ではなく、いわゆる社内政治に翻弄されるのは勘弁と思いつつ
いかにして仕事する振りに磨きを掛けていくかが目下の目標だったりするあたりに留まれる自らのポジション、
境遇に少しだけラッキーを噛みしめたりするのです。
検討課題
・黒服による服装チェックに怯えない
・E30を六本木のカローラと嗤わない
« 秋田酒類製造株式会社 高清水 純米大吟醸 | トップページ | かっぱ橋道具まつり2015 »
コメント