ペリリュー #3 武田一義著 白泉社刊
昨年の1巻刊行からおよそ1年が経過し、3巻の刊行となりました。
舞台はペリリュー島。日本軍にとっての戦局は、悪化の一途を辿る絶望的状況。そんななかでも兵士の日常はあります。
戦う相手は米軍だけではありません。熱病、飢餓、猜疑心、それら全てをひっくるめた恐怖。恐怖に支配された日常です。
表紙には満開の桜が描かれます。読み進めていくうちに桜の意味を知ることとなります。
おそらく戦場においてはジュネーヴ条約なんて絵空事でしかないのでしょう。昨今の世界各地で起こる紛争を知るにしても
その思いを強くするだけです。現代のように鮮明な映像記録を残すことも無く、連絡伝達もままならない戦闘下においては
致し方のないことかもしれません。平和な現代日本で安穏と生きる私にとっては「残酷」というほか在りません。
お昼に鳴り響くサイレンを聞いたら頭を深く垂れておこうと思います。
検討課題
・野火を読んでみる
・若獅子神社へ行ってみる
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