映画化に伴い、書店において原作本として紹介され、平積みされていたことから手に取ります。
副題に“「お茶」が教えてくれた15のしあわせ”とあり、著者が30年近く続ける茶道の稽古を通じて得られたものを
著者の人生と併せ淡々と描写しています。なんというか、千利休的「戦う茶頭」のようなスペクタクルはありません。
お茶の稽古を1年を通じて変わりゆく季節のなかで行う。それを数十年続けることで見えてくること、感じてくることが
あるのだと書かれています。同じ作法、同じ季節を巡るのは、同じなようでいて同じでなかったりするわけで、それは
まるで螺旋をグルグルする感じなのかと私は考えたります。
翻って自分。模型製作を趣味として数十年続けています。削る、塗る、貼る、研ぐ、組むを延々と繰り返しています。
上達の兆しは未だに得られないまでも無事是名馬となれるよう、何かを会得できるよう続けてみようと考えるのです。
お茶繋がりでコミック。
ハルタ 2018-OCTOBER volume 58 エンターブレイン KADOKAWA刊
年10冊ほど刊行されるコミック雑誌。なんとなく購読を続けています。
もう長らく睦月のぞみ氏による「白銀妃」の休載が続いています。面白い漫画なので復活を願ってやみません。
今号には別冊付録「青騎士」が添付されています。
この中に森薫氏の描く幼女がお茶の稽古をする読み切り短編が収録されています。捨てずに保存しておこうと思います。
幼女繋がり、そして白銀繋がりで。
幼女戦記 #10 カルロ・ゼン著 エンターブレイン KADOKAWA刊
オンライン小説として2011年から発表されていたもの。
タイトルから邪な想像しか持たなかった自分は、長いこと読まず嫌い炸裂な感じで書店でも手に取りませんでした。
細かいことはさておき、つまりは「幼女の皮をかぶったオッサン」がブラックな職場で奮闘する物語です。
表紙の描かれる主人公の幼女の未来は輝けるものになるのか、涙無しでは読めません。続刊も購読したいと思います。
さらに幼女繋がりのコミック。
幼女戦記 #10 東條チカ著 カルロ・ゼン原作 篠月しのぶキャラクター原案 KADOKAWA/角川コミック・エース刊
上記原作小説のコミカライズ。
著者の東條チカ氏の筆の速さには驚くばかりで、既に10巻まで刊行されています。
小説ではイメージしにくかった描写も漫画になると理解しやすくなります。擬人化された動物たちによる描写シーンは
小林源文氏の「Cat Shit One」シリーズのようで、残酷なシーンも幾分かは和らいで読み進めることもできます。
劇場版アニメも製作されるようです。
買い逃したねんどろいどをどうにかしたいと考えつつ、オッサンの部屋を幼女関連で満たすことの危険性も考慮しないと
ならんのじゃないかと、ひとまず雨戸は閉め切っておこうと防衛策を企てようと思います。
検討課題
・お茶を飲む前の練り切りで満腹になってみる
・読まず嫌いはできるだけしないようにする
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