百木田家の古書暮らし 冬目景著 集英社刊
祖父からの遺産として神保町にある古書店を相続した三姉妹の物語。
黒髪ロングの長姉は既に働いており、赤髪ショートの末妹はJK。融通が利くとボブの次女が店舗運営を任されます。
古書の目利きだったり、専門用語だったり、この業界のしきたりのようなものも描かれます。
そこには幹線道路沿いの買い取りは全て10円固定風な中古本屋とは異なる世界があると知ることができます。
先日、九段下から歩いた際に神保町で見かけたポスターが冬目景氏によるイラストだったことに合点がいきます。
そして三姉妹が営む魁星書房は、漆喰を盛り上げる鏝絵と飾り細工を施した窓を有した看板建築。
モデルになった建物を探すでもなく、神保町でも少なくなりつつあるシャレオツな看板建築を記録しておきます。
個人的には練り消しを買い求めるために利用する上記のポスターにも描かれる老舗文具店は入り口が猫化しています。
きらぼし銀行 神田支店は書店街に近いとあって、銀行のキャラクターとして活躍するキキ&ララがポプ子とコラボ。
竹書房創立50周年とはいえ、ここでポプ子を起用したきらぼし銀行の英断には頭が下がります。
まとまりのないまま「百木田家の古書暮らし」は始まったばかり。単行本メインで追いかけておこうと思います。
検討課題
・読子さんを探す
・巨匠掲載誌を前に出す
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